はじめまして、React Road 開発者の kazzyfrog(@kazzyfrog)です!
このページでは、初心者向けに、React 学習の始め方を解説します。
- 「これから React を学ぶには?」
- 「まず何から始めれば良いですか?」
以上のような、React 学習の疑問にお答えします!
これから React を学ぶ上での案内・ロードマップとして、お役に立てば幸いです 🙌
すぐに本題に入りたい方は目次から、気になる項目へジャンプ(クリック)してください
目次
- 【STEP0】そもそも React って何? なぜ今学ぶべきなの?
- 【STEP1】まずは React 開発の環境構築をしよう!
- 【STEP2】React 開発を始めてみよう!「超入門」
- 【STEP3】React の基本を学ぼう!「初級」
- 【STEP4】React 学習ロードマップを確認しよう!
- 【STEP5】React のベストプラクティス取り入れていこう
- 【FAQ】よくある質問
- 完全初心者でも1歩ずつ React の使い方を覚えていこう!
【STEP0】そもそも React って何? なぜ今学ぶべきなの?
さて、そもそも「React について何も知らない。。!」
という方のために、React を学習する前の前提知識を、解説します。
「この辺はだいたい分かっている!」という人は、この項目(STEP 0)は読み飛ばして OK です 👍
React とは?
ユーザインターフェース構築のための JavaScript ライブラリ
”以前のバージョンの React の公式サイトでは、上記のように記載されていました。
もう少し詳しく言うと、:
- React は、昨今の「操作性の高い UI」の作成に伴う複雑さを取り除く
- React を使用することで、コードはより人間にとって理解しやすくなり、バグの発見もしやすくなる
要するに、「今風のモダンな Web サイトやアプリの画面を、効率的に作るためのツール」です。
React で作られた Web サービスの事例
上の記事でも、以前紹介しましたが、
例えば、以下のような有名サービスが React で作られています:
- 🎬 Netflix - 動画ストリーミング
- 📷 Instagram - 写真共有アプリ
- 🛌 Airbnb - 民泊プラットフォーム
- 🛍️ Uber - フリマアプリ
私たちが普段使っている、Web サービスの多くで React は使われています!
もしあなたが、既に HTML, CSS、そして JavaScript を学習していたら、その技術で Web サイトを構築できますね!
しかし、そこに現代のアプリのような、さまざまな機能を追加したい場合はどうでしょう?
- ログイン・ログアウト機能
- フォロー機能
- いいね機能
- 課金機能...など
このような、現代のアプリに求められる、ユーザー体験・操作性の高さを実現する「フロントエンド開発」を行う場合、React が効果的です!
Web 開発における React の位置付け
参考 URL:npm trends のトレンドグラフ
上のグラフの通り、フロントエンド開発においては、React が事実上の覇権を握っている状態といえます。
さらに、React をベースにしたフレームワーク「Next.js」の人気も相まって、React の重要度はさらに増しています。
なので、:
- 仕事の面でも、React エンジニアの需要は増加しています
- 生成 AI を活用した個人開発でも、情報やコミュニティが活発な React が相性が良く人気です
- Next.js を学習することで、フロントエンド開発の枠を超えて、Web 開発全体を学ぶことにも繋がります
Next.js は、React のフレームワークの1つです!
React でより本格的な Web アプリケーションを作るための「スターターキット」のような認識で、良いと思います!
React を使ったアプリ開発で、必要になることが多い機能を、Next.js は標準で搭載してくれています。
React は、現在進行形で進化し続ける技術!
何より、React は完成された技術ではなく、今も日々進化を続けています。
- 2022 年:React 18 で並行処理モードがリリース
- 2023 年:React 18 の安定化とエコシステムの拡充
- 2024 年:React 19 リリース + React Server Components 正式版の導入
- 2025 年:React 19 エコシステムの拡充と React Compiler(リリース候補版)の公開
- 〜
なので、現場のフロントエンド/ React エンジニアも、日々新しいことを学んでいる状態です 📚
- Web 開発の世界でも、React 界隈は比較的新しい技術トレンド
- しかし、人気な技術でもあるので、情報は十分に流通している
学習を始めるには、絶好のタイミングと言えますね!
【STEP1】まずは React 開発の環境構築をしよう!
前置きが長くなってしまいましたが、ここから React 学習の具体的な始め方に入ります!
Node.js をインストールしよう!
Node.js をインストールすることで、ローカル環境(あなたの PC 上)で、JavaScript を動かすことができます。
- Node.js 公式サイトにアクセス
- LTS 版(安定版)をダウンロード
- インストーラーを実行
- すべてデフォルト設定で OK
インストール確認:
# ターミナル(コマンドプロンプト)で実行
node --version
# v20.11.0 のように表示されればOK!
npm --version
# 10.2.4 のように表示されればOK!
コードエディタ(VS Code)をインストール
Visual Studio Code(VS Code)は、世界中の開発者の中で、最も人気のコードエディタの1つです。
特に、こだわりがない場合は、VS Code をインストールしておきましょう!
インストール手順:
- VS Code 公式サイトにアクセス
- 「Download」ボタンをクリック
- ダウンロードしたファイルを実行
- 指示に従って「次へ」をクリック
これにより、ローカルでコードを書いていく準備が、整いました 🙌
学習前の前提知識は?
React でフロントエンド開発をする上では、下記の知識が求められます!
- HTML - Web ページの構造を作るマークアップ言語
- CSS - Web ページの見た目を整えるスタイリング言語
- JavaScript - Web ページに動きを付けるプログラミング言語
全く自信がない場合は、まず先に上記の技術を学習するのが、おすすめです!
「JavaScript はまだ自信がない...」という方へ
大丈夫です!
React を学びながら、JavaScript の理解も一緒に深めていくことができます 👍
ただし、:
- 変数宣言:
const
,let
- アロー関数:
() => {}
- 配列メソッド:
map()
,filter()
- 分割代入:
const {name} = props
- スプレッド演算子:
...array
- テンプレートリテラル:
Hello ${name}
- 三項演算子:
条件 ? A : B
これらは、React 開発で、よく出てくる JavaScript の構文です!
なので、詰まったら、適宜戻ったりしながら、確認しておきましょう!
【STEP2】React 開発を始めてみよう!「超入門」
✅ 公式チュートリアルで雰囲気をつかもう
1番最初におすすめするのは、React 公式チュートリアルです。
少し難しいですが、雰囲気を掴むには最適です。
ここでは、全て理解しようとせず、:
- React のコードを書いて動かしてみること
- HTML + CSS + JS との違いを確認すること
- 気になる単語をチェックしておくこと
くらいで OK です!
最初から深く理解しようとすると、挫折するので注意です!
とはいえ、まず「公式の一次情報」をチェックしてみる癖を付けることは、重要ですね!
公式チュートリアル以外なら、なにが良い?
↑ 英語に抵抗がない方は、Next.js の公式にある React チュートリアルも、親切でおすすめです!
(翻訳ツールなどを使って、挑戦してみるのもお勧め!)
他にも、YouTube・Udemy などで入門講座を探してみるのも、いいですね!
おまけ:分からない用語をメモしよう!
新しい技術を学ぶ時は、よく分からない単語が次から次へと登場してきて、頭が混乱しがちです。
開発者あるあるですね w
なので、分からない用語は必ずメモしましょう!
- メモアプリなどで、学習メモができる環境を準備
- 「JSX」「コンポーネント」「props」など、出てきた順に記録
- 後でまとめて調べる時間を作る
理解できるまで、生成 AI に質問しまくるのもいいですね!
このような習慣を取り入れると、学習効率が格段にアップします 📈
【STEP3】React の基本を学ぼう!「初級」
ここまでで、ざっくり React 開発の雰囲気をつかめましたかね!?
ではここから先は、React 開発における重要な単元を、1つずつ学習していきます。
まずは、大まかに2つの単元を押さえましょう:
- React の基礎概念
- React Hooks
✅ まずは、React の基礎概念
React に慣れるために、下記を確認していきましょう:
- JSX:同じファイルに、JS とマークアップを記述する記法
- Props と State:コンポーネント間で値を共有する方法と、コンポーネント内で変化する状態を管理する方法
- 条件付きレンダリング:JS の条件式を使って、条件に一致するマークアップをレンダリングする方法三項演算子(
? :
)・論理演算子(&&
) - コンポーネントのネスト:
children
というprops
を使用して、コンポーネントに子コンポーネントを埋め込む方法 - イベント処理:クリック時や、フォームの挙動と、その際に発火する関数の定義
- リストとキー:配列に、map 関数などを使用する際、個別のアイテムにユニークな key を割り当てる
特に、React 開発では、 「コンポーネント」と「レンダリング」という単語がたくさん出てきます!
まだ解像度は低い状態で良いので、この2つについては、理解・説明できると良いですね!
次に、React Hooks
次は、React 公式から提供されている 「Hooks」 を中心に学習しましょう
React Hooks とは、
- コンポーネントに機能を追加するための仕組みです。
- 要するに、公式が用意してくれている React 開発に役立つ機能群です
- Hooks には、たくさんの種類が存在します!
まずは、基礎的な Hooks を押さえましょう!:
- useState - 画面の状態を管理
- useEffect - 外部との連携を管理
その他の Hooks:
その他は、最初はさらっと目を通すくらいで、良いと思います!
必要があれば、後で学習していきましょう!
- useContext - コンポーネント間で状態を共有
- useReducer - 複雑な状態管理
- useRef - DOM 要素への直接アクセス
- useMemo - 計算結果のメモ化
- useCallback - 関数のメモ化
- 他にもたくさん!
【STEP4】React 学習ロードマップを確認しよう!
さて、ここまでで React の基礎的な概念は、掴めてきたでしょうか?
この先は、より実践的なスキルを、1つずつ身につけていきます。
✅ React 学習ロードマップを確認しよう
長期的な学習の道のりを、把握しておきましょう!
- React の基礎概念
- React Hooks
- 状態管理: Zustand や Jotai を使用したグローバルな状態管理の実装
- SPA 実装: React Router によるライアントサイドルーティング
- CSS + コンポーネント: Tailwind CSS と Shadcn/ui を活用した開発の実践
- フォーム実装: React Hook Form + Zod の導入
- API クライアント: SWR や Tanstack Query を活用した実装
- ソフトウェアテスト: Jest や Vitest, Playwright の使用
- フレームワーク: Next.js や Astro などを活用して React 開発を行う
- 🚀🚀🚀
順番は、厳密にこの通りじゃなくても、問題ないです!
次におすすめの学習トピック → 状態管理
「まずは、なにから学ぼう?」と迷った場合、、
まずは React で、特に重要なトピックの1つである、「状態管理」を学習するのがおすすめです!
📝 React の状態管理の学習メモ:
状態管理を行うアプローチとして、
- useState での基本的な状態管理
- useContext でのコンポーネント間状態共有
- 外部ライブラリの導入 Zustand, Jotai など
↓
- useState で状態管理を行うと、プロジェクトが複雑化した際の管理が大変。。
- それを解決するため、公式が提供する useContext というフックがある!
- → しかし、これにもパフォーマンス面の課題や、実装が複雑化しやすいという問題がある
上記の問題を解決し、プロジェクトに導入しやすい形で提供されているのが、Zustand, Jotai などのライブラリです!
このように、
- React の公式から提供されている機能と、
- 現場で実際に取り入れられている技術(ベストプラクティス)
の違いや背景を把握することで、理解が深まります 👍
状態管理については、下記でも詳しく解説しています!
注意:全部制覇しようと思わないで良い!
始める前からロードマップを眺めると、果てしなく思えるかも知れません
ただ、決してロードマップの全てをわかっていないと使い物にならない、ということはないです!
なので、目標設定を明確にして、ゴールから逆算しましょう!
- 作りたいアプリがある!
- 就職・キャリアアップを目標に学習している!
という場合、学ぶことが目的化しない事が重要ですね!
作りたいアプリのプロジェクトを始めながら、並行して学習した方が、目的意識が働く場合もあります!
【STEP5】React のベストプラクティス取り入れていこう
さて、ここまで来たら、React の基礎がある分かってきたかと思います!
簡単なミニアプリとかであれば、自力で作れるのではないでしょうか?😎
あとは、React 学習ロードマップにそって、1つずつより良い実装を学んでいきましょう!
もちろん、下記の順番の通りに進める必要は、ないですよ!
- React の基礎概念
- React Hooks
- 状態管理: Zustand や Jotai を使用したグローバルな状態管理の実装
- SPA 実装: React Router によるライアントサイドルーティング
- CSS + コンポーネント: Tailwind CSS と shadcn/ui を活用した開発の実践
- フォーム実装: React Hook Form + Zod の導入
- API クライアント: SWR や Tanstack Query を活用した実装
- ソフトウェアテスト: Jest や Vitest, Playwright の使用
- フレームワーク: Next.js や Astro などを活用して React 開発を行う
- 🚀🚀🚀
前のセクションで紹介した、状態管理と同じですが、
上記のそれぞれの技術は、「使わないでも実装できる」ことがほとんどです。
しかし、なぜ多くの開発者から人気で、どういう時に採用すべきなのでしょうか?
それを1つ1つ、確認してみてください! 😎
✅ 段階的な学習のチェックリスト
ざっくりですが、以下を目安にしてみてください!
- React Hooks を使ったミニアプリが作れるようになった?
- 少し複雑なアプリで、グローバルな状態管理を実装できた?
- SPA(シングルページアプリケーション)を作れるようになった?
- React Hook Form や Zod を使った UX の高いフォームが実装できた?
- useEffect を使わずに、データの取得やキャッシュ管理ができた?
- フレームワークを使って、アプリを作れるようになった?
- shadcn/ui を使ったデザインシステムをプロジェクトで活用できた?
- 必要に応じて、自動テストを書けるようになった?
React Road で学習を始めよう!
ロードマップに沿った、30 以上の React の練習用プロジェクトの、まとめサイトです!
- 「ポートフォリオサイト」を作って学ぶ、React の基礎概念
- 「名言生成アプリ」を作って学ぶ、基本的な React Hooks
- 「割り勘計算アプリ」を作って学ぶ、Zustand を使った状態管理
- 他にもたくさん!
ソースコード/Web サイトプレビュー/仕様は、無料で公開されています!
有料プランでは、全てのハンズオン学習教材にアクセスできます!
【FAQ】よくある質問
「create-react-app(CRA)とは?」
以前は、React のアプリをセットアップするコマンドとして、
npx create-react-app my-app
というコマンドを使って、React のアプリをセットアップすることができました!
しかし、2024 年以降、CRA の使用はあまりおすすめしていません。
理由として、:
- 既に、メンテナンスが終了している
- Next.js や Vite などの代替手段が推奨されている
- 学習目的なら Vite、本格開発なら Next.js がおすすめ!
Vite の公式サイトは丁寧なので、簡単にセットアップできますよ!
「React は難しい?」
個人的な意見としては、React が難しく感じる要因の1つが、「進化が早い」ことだと思っています!
→ 進化が早いので、なんとなくで、最新の技術構成 + 流行りのフレームワークで、学習を始めがちです。
しかし、それが意外と落とし穴です:
- JavaScript の構文が分かっていない
- TypeScript をあまり学習せず使っている
- なんとなくで Next.js も一緒に学んでいる
- そもそも、React の基礎概念がわかっていない
上記のような、
前提となるような技術・基礎が分かっていないことが、「React むずかしい。。」ことの原因になっているケースは、意外と多い印象です!
学習で重要なことは、分からない問題を遭遇した時に、「問題を切り分けて対処する」ことです。
実際に React を学んでいる最中でも、分からないことがあれば、「問題を分割」して、1つずつ進めてみましょう!
完全初心者でも1歩ずつ React の使い方を覚えていこう!
ここに書いてある事だけで、
とりあえずどんな初心者の方でも React に入門する事が出来ると思います!
あと、必要なのは2つですね!
- 始める勇気
- 続ける意志
そして、React/Next.js などのフロントエンド界隈は、日々進化を続けています。
実際、現場の React エンジニアも、日々新しいことを学んでいる状態なので、React に入門するタイミングとしても、ちょうど良いと思ってます!
ぜひ、1歩ずつ React 学習を進めてみてください 🙌
長くなりましたが、最後まで読んでいただだき、ありがとうございます 🥳
React Road は、
初学者向け〜実践的なレベルまで、学習の課題をまとめたプロジェクトです。
仕様・ デザインに沿って、実際に開発を体験しながら React を学べます!
もし、React Road が役に立つと思ったら、
このプロジェクトを広めるために、フォロワーや知り合いに共有してください!
Happy Hacking :)
React 学習を今すぐ始めよう!
Pro: メンバーシップでは、このガイドで学んだ内容を、実際に手を動かして学習できます:
- 🎯 ステップバイステップの React 学習カリキュラム
- 📚 30 以上の実践的なハンズオン教材
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